3日に北方領土の国後島を訪問したロシアのメドベージェフ首相は、2時間余りの同島滞在中、領土問題で対立する日本を意識した発言を連発。「一寸たりとも領土は渡さない」と地元住民に断言するなど、今回の訪問の主な目的が日本へのけん制であることをうかがわせた。 ロシア主要メディアによると、国後島で食料品店を視察したメドベージェフ首相は、店頭に日本のアサヒビールが売られていることに気付き、「やっぱり日本に近いのだなあ」と発言。 また国後島の水産会社の社長が「ここでは漁獲量が豊富ですが、隣国(日本)の漁獲量はもっと悪いです」と話すと、首相は「隣国には隣国の土地があり、われわれにはわれわれの土地がある。われわれは自分たちの魚を取りましょう」と応じ、同島はロシアの領土だと強調した。(共同)