昔あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。 ふたりは、おばあさんが洗濯している最中に川上から流れてきた大きな桃をたべ、ちょっとハッスルしました。 すると、10か月後、ひとりの男の子が生まれました。 人間から生まれたので、人間太郎と名付けました。 人間太郎は順当に成長し、15年経って15歳の若者になりました。 おじいさんとおばあさんの住んでいる村は、鬼に襲われることはありませんでしたが、領主からのきつい税に苦しめられていました。 「おじいさん、おばあさん、ぼくがわるい領主を退治してきます」 といって、人間太郎は家を後にしました。 途中、犬、猿、雉が人間太郎の前に現れましたが、それらが何を言っているのかわかりません。人間太郎は人間なので動物の言葉がわからない! おばあさんにもらったきびだんごは、旅の途中で食べました。 そして、人間太郎は領主の家につきます。 これだけ民草から税をとってい