読者のみなさんは、「パンジャンドラム」という兵器をご存知だろうか。 「パンジャンドラム」 まるで糸が外れたヨーヨーのような姿を持つこの兵器は、第二次世界大戦中にイギリス海軍本部の英国海軍諸兵器研究部によって開発された、ロケット推進方式で進む自爆兵器である。 ほかに類を見ない珍妙なフォルムを持つが、仕組みはいたって簡単。点火すると両側の車輪に装着された複数のロケットが噴射を始め、その推進力で自機が回転し、およそ100km/h弱で陸路を突き進んでいく。 車軸部分には1トンもの爆発物が仕掛けられており、最終的には対象物に突進して自機もろとも爆発。見事ターゲットを破壊する兵器となるはずだった。 ……“はずだった”と記したように、この兵器は研究所にて当時いくつも開発されてきた試作機のひとつであり、コンセプトが実現することはなく実際の戦場に投入されることはなかった。 その最大の理由は、まっすぐ走ること
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