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今昔物語集に関するnakuramayumicomのブックマーク (1)

  • 巻24第38話 藤原道信朝臣送父読和歌語 第卅八 [やたがらすナビ]

    今昔、左近中将に藤原道信と云ふ人有けり。法住寺の為光大臣1)の子也。一条院2)の御時の殿上人也。形ち有様より始て、心ばへは糸可咲て、和歌をなむ微妙く読ける。 未だ若かりける時に、父の大臣失給ひにければ、歎き悲むと云へども甲斐無くて、墓無く過て、亦の年に成たれば、哀れは尽せぬ物なれども、限り有れば、服除(ぶくぬぐ)とて、道信中将、此なむ読ける かぎりあればけふぬぎすてつふぢ衣はてなきものはなみだなりけり と云ひてぞ、泣ける。 亦、此の中将、殿上にして数(あまた)の人々有て、世の中の墓無き事共を云て、牽牛子(けにごし)の花を見ると云ふ心を、中将此なむ、 あさがほをなにはかなしと思ひけむ人をも花はさこそみるらめ と。 亦、此の中将、屏風の絵に、山野に梅の花栄(さき)たる所に、女の只一人有る屋の糸幽(かすか)なる所を、此なむ読ける。 みる人もなき山ざとの花のいろは中々かぜぞおしむべらなる と。 亦

    巻24第38話 藤原道信朝臣送父読和歌語 第卅八 [やたがらすナビ]
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