冨嶽三十六景』の最初の10作品(初刷)は、青一色の濃淡で摺り上げている。名所絵ブームの火付け役となった傑作だ。葛飾北斎『冨嶽三十六景 甲州石班澤』(すみだ北斎美術館蔵) 取材・文/編集部 葛飾北斎(かつしか・ほくさい、1760-1849)の浮世絵は、シーボルトをはじめとする来日外国人によって海を渡り、19世紀のヨーロッパでモネ、ドガ、セザンヌなどの印象派にも大きな影響を及ぼしました。当時の欧米人にとって、また江戸時代の庶民にとって、北斎のいったい何が魅力だったのでしょうか? 北斎の絵の大きな魅力のひとつに、北斎が多用した独特の青色、通称「北斎ブルー」があります。 今回は『すみだ北斎美術館』学芸員の五味和之さんに、この「北斎ブルー」が誕生した秘密と『冨嶽三十六景』の楽しみ方、知られざる北斎の魅力を伺いました。 ※記事の終わりに、この「北斎ブルー」をあしらったサライ特製万年筆のお知らせがありま
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