最愛の息子を天皇にしようとした男・足利義満 室町幕府の3代将軍、足利義満が天皇になろうとしたことは、いまでこそ日本史の常識になってきましたが、戦前は決してそうではありませんでした。 むしろそのことは、ひた隠しにされていたといっていいでしょう。 言うまでもなく、そんなことを事実として認めれば、「万世一系」の天皇家という概念が崩れるからです。 正確に言えば、義満は自分は太上天皇(上皇)となり、最愛の息子・義嗣を天皇にしようとしたのです。 義満の皇位簒奪計画は、あと一歩で成功するところまできていました。 義満の妻は天皇の准母となったのです。 自分の妻が天皇の「母」になれば、自分は天皇の「父」ということになります。 しかも、義満は息子の義嗣を親王(天皇の息子)と同じ待遇で元服させました。宮中で「立太子」の形をとったのです。 しかも、義満は、それまで絶えていた中国との国交を回復させ、「日本国王」の称
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