医療が発達した現代でも病気はなくなりません。病気とハッピーな気分が結びつく人なんて、この世にほとんどいないでしょう。でも、日本には『病草紙』という、病気をポップに描いたエキセントリックな作品があるのです。 まずはその一部をご覧ください。 「眼病の男」 男性が白内障の治療で目に針を刺され、大量に血を吹き出しています。その隣で、女の人がとっても楽しそうに笑っています。これは非常に奇妙な光景です。想像したただけで痛くて怖い。それなのになんで、彼女は笑っているの??しかもギャラリーが集まりすぎです。 平安時代に描かれた『病草紙』は、まだまだわからないことが多い絵巻です。どうしてこんなにポップに描かれたのか、そして一体誰のために何の目的で描かれたのか・・・。その謎と絵巻に込められたメッセージを紐解いていきたいと思います! ※本記事で使用する『病草紙』の画像は全て、色彩が鮮明な土佐光長の写本を「国立国
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