日本最古の巡礼といわれる「西国三十三所観音巡礼」を広めるのに貢献した人は二人います。 一人は、奈良時代の長谷寺の住職、徳道上人。 西国三十三所巡礼を最初に始めた人です。 ※ 徳道上人や、西国三十三所観音巡礼の始まりについてはこちらに書きました。⇒西国三十三所巡礼のふるさと 法起院 そしてもう一人、西国巡礼の中興の祖と言われているのが、平安時代中期の花山(かざん)天皇でです。 今でこそ西国三十三所に指定されている札所は有名寺院ばかりですが、徳道上人が巡礼を勧めていたころはあまりにもマイナーでした。 徳道上人が始めてから270年後、廃れかけていた西国巡礼を復活・整備したのが花山天皇なのです。 花山天皇が巡礼を再興させる前は、どこが札所なのかも、はっきりしていなかったんですよね。 そんな花山法皇が隠棲生活を送ったのが兵庫県三田市尼寺(にんじ)にある西国巡礼番街札所、花山院菩提寺です。 花山院菩提