ターミネーター・シリーズは『ターミネーター3』できちんと完結している、ということを遠大に知らしめた第4作。メガホンを取ったのは『チャーリーズ・エンジェル』のマックG。 印象論で語られる映画は数多いが(「ハリウッドで映画化」という響きの印象だけでものを語る人間も多いだろう)、ターミネーター・シリーズも同時代の『プレデター』シリーズや『ロボコップ』シリーズと並んで、印象、イメージ「のみ」で語られやすい映画である。ここは「ホラー」で幾多の作品を一括りにする人間や、「泣けた」の一言だけで何でもかんでも十把一絡げにしてしまう人間の多さからして、致し方ないことであろうとは思う。 だが、印象が先行してしまった映画には、しかもそれが往年の名画のナンバリング・タイトルであった場合には、印象とかけ離れている=駄作、というレッテルを貼られやすいという、評価軸の単純さから来る悲劇的な性質がある。お決まりの定型