北朝鮮は8日、「最近、該当機関が(1978年に拉致された)金英男(キム・ヨンナム)氏(44)の消息を確認した。(今月末の)金剛山離散家族特別対面行事の際、金英男氏と韓国側の母親との対面を準備することにした。韓国内部で問題が発生することのないよう、韓国当局が責任をもって対処することを望む」とした。 金さんの母、崔桂月(チェ・ゲウォル)さん(82)は「とてもうれしいし、感謝している。息子に会ったら、抱いてなでてやりたい」と涙声で話した。 崔さんは高校生の時に海水浴場で行方不明となった金さんが溺死したと思いこみ、以来30年近く法事を行ってきた。崔さんの現在の心境を、子をもつ親なら誰でも想像できるだろう。 今回崔さんが、金さんの生存を確認し、短い時間とはいえ対面できるようになった背景には、日本人拉致被害者を探し当て、連れ戻そうという日本政府の粘り強い努力があった。 日本政府は1977年、中