奈良県田原本町の医師(四七)の家がその長男の放火で全焼し、母子三人が死亡した事件について、この手の事件がいつもそうであるように、私は関心を持っていなかった。事件の概要すら理解していなかった。少年の父親も焼死していたと思っていたくらいである。たまたまラジオを聞いていて、父親が存命であることを知り、知った途端、事件の印象は激変した。私のその印象は率直に言って妄想に近いものだろう。これが事件の真相だとはまるで思わない。この事件には外面的にはそれほどのミステリーはなく、事件の核心は少年の心の中にある。私はその少年の心を洞察するわけでもない。できないし、率直に言ってあまりしたくない。そして、このことは、本当は書かないほうがいいのかもしれないが、簡素にだけ書いておこう。 最初この事件をなんとなく知ったとき、少年はなぜ家出しなかったのかと思った。自分のなかに殺意を抱えるより、憎む対象と無関係になりたいと
2006.02.27 新聞記者の日常と憂鬱28 (2) テーマ:メディアって何だ!?(204) カテゴリ:メディア ▼赤いフェアレディZの女6 私が法廷で目撃した宮崎知子被告は、華奢で病弱に見えた。公判の過程で自律神経失調症と診断され、体調を崩し公判に出席できないときもあった。 いったい知子の細身な体のどこに、自分の手で二人の人間を絞殺し、うち一人は雪の壁の向こう側に投げ捨てるほどの力があったのか。K氏に対する情念、カネに対する執念、生まれながらにして非嫡出子として差別された社会に対する怨念が、狂気の力を生み出したのだろうか。 一方K氏は、愛人と長野へフェアレディZで旅行をしていながら、その旅行中に愛人がOLを誘拐して殺害、身代金を要求していたことを知らなかったことになる。一緒にラーメンを食べたとされる女子高生が、その4、5時間後に愛人に殺されていたことにも気づかなかったことになる。 気づ
−経緯− 昭和55年2月23日、富山県富山市の贈答品販売業・宮崎知子(当時34歳)は富山県八尾市で帰宅途中の女子高生3年のNさん(当時18歳)にアルバイトの斡旋と言葉巧みに誘いマイカーである日産フェアレディーZに乗せ岐阜県の山林で絞殺した。 3月5日には長野市で信用金庫の女子職員のTさん(当時20歳)を同様に言葉巧みに誘い出しフェアレディZで誘拐、Tさんの自宅に身代金3000万円を要求する脅迫電話をかけた。が、身代金の授受は無くTさんは誘拐から1ヵ月後の4月2日、長野県下の聖高原で絞殺体で発見された。 警察は富山・長野両県にまたがる連続誘拐・殺人事件として広域重要111号に指定し大掛かりな捜査を開始した。 やがて、誘拐された付近の目撃者の証言で《フェアレディに乗った大きなサングラス(トンボメガネ)の綺麗な女性》がクローズアップされた。 捜査本部が近県のフェアレディZを所有している
Don't be evil. 邪悪になるな。ということだが、Googleという会社のモットーである。DO NO EVILのマントラとも言われる。英語版ウィキペディアにも項目がある(参照)。「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」(参照)などからよく知られているところだが、さっき届いた日本版ニューズウィーク記事”IT業界の優等生はどっちだ(Actions and Intentions)”にも簡単に由来が書かれている。 グーグルで大事にされるのは自由な雰囲気。普通の大企業のようになることを恐れたある社員は、本社中のホワイトボードの隅に「邪悪になるな」という言葉を書きつけた。これが社訓となった。 正確ではないかもだが、そんなところ。そのグーグルが邪悪になった。 日本語で読める記事としてはITPro”米Google,自身が「evil」であることを認める ”(参照)がある。 予想よりも早い展開だった。
朝日新聞記事”村上代表を立件へ インサイダー容疑、東京地検近く聴取”(参照)が確かなら、東京地検特捜部は、村上世彰氏をインサイダー取引の容疑で立件するとのこと。ことは昨年のライブドアによるニッポン放送株の買い占めなのだが、なぜ今頃これが出てきたかというのがこの話の妙味なのだろう。記事によると理由はライブドア捜査を足がかりにしたようだ。 特捜部は、この取引について、複数のLD元幹部らに対する事情聴取で、村上氏から同放送株の大量取得を提案されたとの供述を得た。さらに、村上ファンドの取引記録の分析や関係者の聴取を進めた結果、村上ファンドがLDの大量取得の方針を事前に知ったうえで株売買を行ったとして、証券取引法違反のインサイダー取引にあたる疑いが強いとみている模様だ。 振り返って浮き上がった構図を見ると、検察によるライブドア潰しも狙いは直接ホリエモンというより、当初から村上世彰氏だったのだろう。と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く