いまではもう世界の北野武と呼ばれることのほうが多かったりするビートたけしがツービートという名でかつては漫才をやっていたことを知らない若者も少なくないかも知れないけれど、赤信号みんなで渡れば怖くないだったか付和雷同好きな国民性(は昔も今も老いも若きも一向に変わらない)を揶揄するフレーズが流行語になって「毒ガスなんとか」という本(調べればいいのだけれど、面倒臭いのである *1 )を出して売れっ子になった頃だったか、「アサヒ芸能」でツービートがホストをつとめる連載対談があり、ゲストに横山やすしが来たときにあのたけしでさえ相当にびびっていたという内幕話を録音テープから原稿を作成するためその場に同席していた荒川洋治がエッセイに書いていたのを読んだ覚えがある。荒川洋治は「アサ芸」でソープランド探訪(むろん体験だ!)ルポのような連載もやっていて、フリーランスの詩人というのもなかなか大変だなあと傍目に思っ