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mmpoloに関するnamgenのブックマーク (4)

  • 朝日歌壇の入選作から郷隼人と坂口弘 - mmpoloの日記

    朝日歌壇の選者は4人いて、私が好きなのは馬場あき子だ。9月28日の朝日歌壇で馬場あき子が第1席に選んだのがアメリカ在住の郷 隼人だった。郷はアメリカ在住だが正確にはアメリカの刑務所に終身刑で入っている。殺人を犯したらしいが詳しいことは分からない。名前もペンネームだ。出身地の鹿児島には年老いたお母さんが住んでいる。 病む母へ三味線草を押し花としてお見舞いのカードを贈らん 馬場あき子の評。 第1首の郷さんのお母さんは高齢で、病んでいる。その見舞いにもゆけず、慰めの品も贈れない悲しみが、子供の日に馴染んだ三味線草にこもっている。 三味線草はぺんぺん草、ナズナだ。小さな実が三角形で三味線のバチに似ているのでこの名がある。寂しい草だと思う。 死刑が確定してから投稿が禁じられて、朝日歌壇から姿を消した坂口弘のことを思い出す。郷も坂口も良い歌を詠む。その坂口が最初に朝日歌壇に登場したころの短歌。 クリス

    朝日歌壇の入選作から郷隼人と坂口弘 - mmpoloの日記
  • 山下菊二の「あけぼの村物語」 - mmpoloの日記

    先日のNHK日曜美術館で山下菊二が取り上げられた。山下は戦後中村宏や池田龍雄らとルポルタージュ絵画運動に加わっていた。代表作は「あけぼの村物語」だ。 ちょっと気味が悪い作品だ。老婆が首を括っており、犬がその鼻水を舐めている。血色の池の中に男が倒れている。帽子をかぶったり鉢巻きをした険しい顔の犬が死んだ老婆を見ている。 「芸術新潮」1993年2月号は「特集・アンケート・戦後美術ベストテン」と題して美術評論家・学芸員など30人のアンケートを発表している。山下菊二の「あけぼの村物語」が第5位に選ばれている。さらにその10年ほど前の欧米の美術評論家を対象にした同じようなアンケート結果では、この絵が第1位の評価を受けていた。 「芸術新潮」の解説によれば、 無類の鳥好きでもあった山下菊二は、戦争や差別、社会の歪みを、時に直接的に、時に間接的に描き、告発し続けた画家だった。その代表作《あけぼの村物語》は

    山下菊二の「あけぼの村物語」 - mmpoloの日記
  • 老人と赤マムシドリンク - mmpoloの日記

    公共住宅の修繕の相談係をしていたことがある。独居老人が亡くなった住宅の調査に行った。老人(男性)は亡くなって数日して発見された。子供がなく、姪御さんが部屋の後かたづけをしていったという。しかし、ほとんどの家具がそのまま残されていた。布団も敷きっぱなしで、焼き魚がテーブルの皿に載ったままだ。片づけたって何を持っていったのか。おそらく金目のものだけだろう。残されたものはすべて産業廃棄物として処分される。処分代は遺族の負担になるのだが。 強く印象に残ったものが二つあった。クローゼットに残されていた大量のおしゃれな洋服と、玄関に置かれていた何ダースもの赤マムシドリンクだった。二つを並べると何やら弁証法的な関係が見えてくる。 この孤独死した老人から連想したのは永井荷風と私の弟だった。弟も独身で、もし私より長生きしたら私の娘たる彼の姪が家の後かたづけをするのだろうか。金目のものだけ持っていって、あとは

    老人と赤マムシドリンク - mmpoloの日記
  • 塩分摂取に関する娘の講義 - mmpoloの日記

    父さん、塩の摂りすぎが良くないことは知ってるよね。大人の男の人で1日標準が10gって言われているけれど、父さんはもう年であまり運動しないから8gを目安にしてね。父さんの朝はトーストだけだから、お昼と夕飯の2回で8gを摂ると考えると1回4gなんだよ。品にはたいてい塩含有量が印刷してあるからよく見てね。 でも時々塩の含有量じゃなくてナトリウム何gなんて書いてあることがあるんだよ。ほら、これ見て。父さんがお昼にべたインスタントの味噌ラーメンだよ。ナトリウム3.3gって書いてあるよね。 このを見て。塩はナトリウムと塩素でできているのは知っているよね。ナトリウムの原子量が約23、塩素が35.5なんだ。二つ合わせると58.5になるよね。だからナトリウムは塩の約40%、ナトリウムの含有量が書いてあったら、それを2.5倍すれば塩の含有量に換算できるんだ。この味噌ラーメンはナトリウムが3

    塩分摂取に関する娘の講義 - mmpoloの日記
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