1961年の「奇譚クラブ」11月号に、田地原規郎という人物による「切腹実見記と雑感」という記事が掲載されている。「奇譚クラブ」の読者には切腹マニアが多数居たようで切腹小説や上図のような模擬切腹写真などは良く掲載されているが、実際の切腹に立ち会ったという人の手記は貴重かもしれない。(もっともこの投稿記事が真実という保証は全くなく虚構である可能性も高い) 筆者が立ち会ったという切腹は終戦直後の昭和20年8月23日の夜のこと。30歳と26歳の男性二人と、22歳の女性一人が切腹。全文だと長くなるので、22歳の女性(文中ではC)の切腹場面を抜き書きしておく。「切腹実見記と雑感」田地原規郎 (部分) 二人が見事に切腹を終わって打俯し、血だまりの中で静かになるまで、Cは青ざめて額に汗を流してはいたものの、冷静に観察していましたが、二人の方に合掌して合図を送り、自分の切腹予定の部屋へ引き取りました。 私