新型コロナウイルス感染が広がりつつあった3月中旬、4月から全面オンライン授業に切り替えることを、全国的にいち早く決めたのが、少人数教育で定評のある国際基督教大学(ICU)だ。4月9日から授業が始まり、春学期すべてをオンラインで実施する。4月に就任した岩切正一郎学長に、決断するまでの経緯と理由などを聞いた。 (写真は、東京都三鷹市にあるICUの緑豊かなキャンパス。4月に入ってからは原則入構禁止になっている=ICU提供) 早い時点で最悪の事態に備えた ――4月1日に学長に就任されて、いきなり100年に一度あるかどうかの事態に対応しなければいけません。 3月まで教養学部長だったので、その時から対応していました。昨年秋に香港で衝突が起きた時、香港の大学が閉鎖されましたが、ICUから留学していた学生の授業はオンラインで続いていました。特に危機の時はオンラインが有効だなというのが経験としてありました。
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