教育相談室で相談に乗っていた高校2年の女子生徒=当時(16)=にみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反の罪に問われた元東京都武蔵村山市立中学校長で元同市教育相談室長、佐藤学被告(62)の論告求刑公判が4日、さいたま家裁川越支部(野口佳子裁判官)で開かれた。検察側は「性的欲求を満たすため、相談に乗っていた生徒の信頼を利用し、極めて卑劣」として、懲役3年を求刑した。 検察側は論告で「中学から面倒を見ていた生徒に性的魅力を感じ、異常な性癖。児童の健全な育成を支援する立場の犯行で、社会的影響も大きい」と指摘した。 弁護側は「教師として長く社会に貢献し、元生徒などから嘆願書約100通が集まった。すでに社会的制裁も受けている」と寛大な判決を求めた。 被告人質問で、佐藤被告は「退職し、緊張のたがが最悪の形で外れた」「人間の弱さが出て、彼女への愛しい思いが強くなった」と述べ、今年1月からの4カ月間で、相