東京電力は6日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉圧力容器下部の温度が、丸1日にわたって100度を下回ったと発表した。 5日午前5時の計測で98・4度となり、その後も徐々に低下、6日午前5時は96・6度だった。同原発で最も冷却が難航していた3号機が、安定的に100度を下回るのは、事故後初めて。 東電は今月、溶けた核燃料の真上からシャワーのように水をかけて冷やす方法を3号機に導入した。その効果が表れたとみられる。 政府と東電は、来年1月までに圧力容器下部を100度以下にするなどの「冷温停止」にするのが目標。既に100度を下回っている1号機とともに、目標に一歩近づいた。