W杯ブラジル大会まで4カ月を切り、チームづくりも最終段階に入っている。日本代表の10番・MF香川真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)は、出場機会に恵まれずに苦境が続いている。本田圭佑(27=ACミラン)も、思うようなプレーができるわけではない。毎月掲載の元日本代表監督イビチャ・オシム氏(72)の提言。今回も名将独特の視点で欧州組について語った。 香川に問題があるのではないので、あまり心配していない。環境の変化に適応することは簡単ではない。ドルトムントではNo・1で、他の選手も若かった。気の合った仲間がいて、オートマティズム(指示がなくとも自動的にできるコンビネーション)が存在した。マンチェスターUでは、チームメートの大半が年上で、しかも有名選手ばかり。香川は準レギュラーから出発して、周囲に合わせなければならなかった。それに香川が新しい環境に慣れつつあったところで監督が交代したことも