アメリカの映画プロデューサーによるセクハラ被害が報じられたのをきっかけに、世界の被害者たちが「Me,too―私も傷ついた」とSNS上で声を上げ始めた。日本でも、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者のレイプ疑惑を公表し「性暴力の実態のリアルな声をあげて、この問題を社会全体で考えるきっかけにしたい」と訴える。
レイプ・カルチャーとは、レイプしないよう教えられるのではなく、レイプ「されない」よう教えられる文化を指す。 BuzzFeedは「『レイプ・カルチャー』とはいったい何か。性暴力社会を作るのは、こんな要因だ」でこのように書いている(英語の原文はこちら)。 アメリカで1970年代に提唱された「レイプ・カルチャー」の概念について、具体的に解説した記事だ。 レイプ、痴漢、セクハラ、公然わいせつ......。性暴力は常に「身近な危険」として存在し、私たちは子どもの頃からそれを回避するよう教えこまれてきた。 被害に遭うと、回避できなかった落ち度を責められることがある。歩いていた場所、時間、服装、無抵抗な態度が、加害者の性的欲望を引き起こしたのではないか、と。「その程度で騒ぐなんて」「大げさだ」と片付けられてしまうこともある。 「その結果、性暴力の背景にある力関係や、性の自己決定権を侵す文化については、議
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