何かを発見した時の顔 私が生まれ育ったのは、首都圏だが自然豊かな海の町だ。 お隣に回覧板を回そうと道に出たら、イタチに遭遇したことがある。 タクシーに乗ると、運転手さんがよく「昨日タヌキを轢きそうになっちゃってね」なんて話していたっけ。 実家には結構広い庭があって、柿の木、杏子の木、梅や椿、金木犀、サルスベリなどたくさんの木々があった。 父は花もたくさん植えていて、冬以外はいつも何かしらの花が咲いていた。 招かれざる客 その1 ある日いつものように和室を横切ろうとした時のこと。 部屋の隅にベルトが落ちていた。 特に気にもせずに通り過ぎようとしたら、そのベルトがするすると動き出した。 ギョッとした。よく見るとそれは蛇だった。 多分アオダイショウだったと思う。 蛇はふすまを登って、欄間の間に消えていった。 風呂の中でも、蛇と遭遇したことがある。 風呂を掃除しようとして蓋を開けたら、前日の残り湯