朝鮮半島出身の労働者の子孫らが暮らす京都府宇治市のウトロ地区の住宅などが焼けた火事で、放火の疑いで逮捕された容疑者が、警察の調べに対して容疑を認めたうえで、「注目を集めたくて火をつけた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。 ことし8月、京都府宇治市のウトロ地区で住宅や倉庫などあわせて7棟が焼ける火事があり、このうち、火元とみられる空き家1棟に火をつけたとして、奈良県桜井市の無職、有本匠吾容疑者(22)が今月6日、放火の疑いで逮捕されました。 捜査関係者によりますと、警察の調べに対して、容疑を認めたうえで、「日本人の注目を集めたくて火をつけた」などと供述しているということです。 この地区には、太平洋戦争中に飛行場の建設作業に従事した朝鮮半島出身の労働者の子孫らが暮らしていて、今回の火事で、地域の歴史を伝える資料などおよそ50点が焼失しました。 有本容疑者は、ことし7月に名古