お前はいきなり何を言うのかと思われるのを承知で申しますと、私は自他ともに認める極度の「百合厨」です。「百合厨」とは「百合」というコンテンツに対し人一倍好む人間のことを指し、ねとらぼ読者の皆さまに説明の必要はいらないとは思いますが、百合というのは女性同士の熱い友好関係を表現した言葉であり、それは恋愛感情であったり、友情関係であったり、姉妹愛、親子愛、師弟愛、はては好意的な相互関係にとどまらず「憎しみ合うのは百合」「ロボットは百合」「男同士は百合」などと、個々人の思い入れによって百合の定義は日夜、宇宙のように広がりを見せています。 古来より存在するコンテンツであり、かねて一部からは熱い支持を受けていながら、オタクの世界において長らくマイナージャンルの1つであった「百合」は、2000年以降、今野緒雪氏による少女小説「マリア様がみてる」のヒットや、初の本格的百合漫画専門雑誌「百合姉妹(「コミック百