社会 県産藻、バイオ燃料で有望 筑波大が研究2009年9月7日 【東京】油を生産する微細藻類で緑藻の一種「ボトリオコッカス」からバイオ燃料の抽出実験を進めている渡邉信筑波大学教授らの共同開発グループが、県内から採取したボトリオコッカスの「沖縄株」を有望視し、研究・開発を進めている。油の抽出量、増殖率とも沖縄株が「優れている」との結果をこれまでの実験結果から得た。温度が15度以下になると死滅する危険があることから、培養地について渡邉教授は「亜熱帯地域の沖縄にセンターを造ってはどうかと大学にも言った」と話している。 微細藻類は湖や沼に生息する。光合成で二酸化炭素(CO2)を取り込み、油を生産。しかも硫黄、窒素などを含まない純度の高い炭化水素のバイオ燃料のため、環境効率も高いと注目されている。渡邉教授らはフランス、タイなど海外や県内のダムなどから144種を採取し、油の生産量、増殖率を探ってきた