ドアの外に炎、使えぬドア 連絡取れず、CAが脱出判断も―日航が状況説明・羽田衝突事故 2024年01月04日07時17分配信 日本航空機の機内から撮影された炎が上がるエンジン付近=2日午後、東京・羽田空港(乗客提供) ドアの外にオレンジの炎。つながらないインターホン。羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機の衝突事故では、日航機の乗客乗員に死者はいなかった。日航は3日、乗客らの脱出状況を説明し、危機一髪の瞬間が明らかになった。 「停止位置に向かう」最後に 海保機などの交信内容―JAL機炎上 同社の乗員への聞き取りによると、日航機は2日午後5時47分ごろ、羽田空港のC滑走路に着地。パイロットが窓の外に「違和感」を覚えた直後、強い衝撃が同機を襲った。 機体は約1キロ滑走して停止。「落ち着いてください」。乗客の動揺を抑えようと客室乗務員(CA)らが大声で叫ぶ。窓からは左エンジンが火を噴く様子