特にメディアを通じての情報発信の観点から、少し考えてみたいと思います。 世界からは何を言っても反応のない国と思われ始めた 過去を振り返ると、高度成長時代の終わり1980年代、日本はバッシング(bashing)の嵐に見舞われました。それが90年代に入ると、よく言われたように日本パッシング(passing)、21世紀にかけてはナッシング(nothing)、さらにこの数年は国際バランスの中では日本ミッシング(missing)という情況が恒常化しています。 諸外国の政府や海外企業が、日本に意見を求める、提案を出しても、「検討します」といった形式的な返事だけで、自分の意見や実質のある反応がほとんどない。さらに、グローバルな課題に自ら積極的に発信し、提案し、明確にリードするわけでもないという実態が定着しきってしまい、日本はナッシングからミッシングの状態になってしまっているのです。 さらに問題なのは、こ