結婚したら母親になるべきだ。仕事への責任や経済的な理由で母親になるのをのばしているにしても、若いうちに子供ができるようにしたほうが良い。育児は重労働だから、若い方が体力があっていい。 育児に自信がないから子供を作らないというのは間違っている。子供を生まないうちから育児に自信のある人間など、あるものではない。水に入ったことがなくて、水泳に自信のある人間がないのと同じだ。 自分は人間ができていないから、赤ちゃんを育てる資格がないと思うのも賛成できない。人間は完成するものではない。だが親になることは、人間を完成に近づける機会であることは間違いない。 子供の側からすれば、あまり自信のある親は、良い親ではない。子供といっしょに人生を探求し、いっしょに育ってくれる親がいい。 何を突然言い出すんだと思ったでしょう。上記の文章は、松田道雄さんが書いた「育児の百科」に出てくる冒頭の文章です。なんだか、心に響