週刊ダイヤモンド編集部 【第34回】 2008年12月04日 住宅バブル崩壊の予言者が激白! 「金融危機の警鐘はなぜ無視されたか」 ロバート・シラー イェール大学教授インタビュー 金融危機の予言者は多けれども、住宅バブル真っ盛りの2005年からサブプライムローン問題のリスクを体系的に分析し、金融システムや実態経済への影響について警鐘を鳴らしていた人物はイェール大学のロバート・シラー教授をおいて他にはいない。世界的に著名な経済学者であり、かつてはITバブル崩壊を言い当てていたにも関わらず、彼の警告ははぜ政権中枢に届かなかったのか。本人がその理由を考察し語ってくれた。 ―あなたは、住宅バブル崩壊に伴う金融危機や景気減速のリスクについて、2005年から警鐘を鳴らしていた。規制当局や政権関係者はなぜ耳を傾けなかったと思うか。 耳は傾けていた。議会の公聴会にもよく呼ばれて話したし、規制当局や政