農機各社は販売減につながるとして、レンタルは行ってこなかったが、三菱農機は、就農者の減少に歯止めをかけるため、方針転換した。 貸し出しは埼玉、広島、福岡など13県で行い、今月から受け付けを開始した。利用状況を見て、対象地域を拡大する。 米作の場合、トラクターやコンバインなどの農機を一通りそろえると、小型のものでも300万円を超える。新規購入や買い替えの負担が、兼業農家や高齢化した専業農家の離農につながっていたほか、就農希望者が実際に始めることができない原因にもなっていた。 トラクターや田植え機などの主要農機を1日単位で貸し出し、価格は保険料や使用方法指導料などを含めて、1日5万~15万円程度。5月からは、家庭菜園愛好者向けの小型農機の貸し出しも始める。