最終話の「彼女」 最終話における北宇治高校の演奏中に久美子の中学時代の友人(「彼女」)が映し出される場面がある。この場面はスポットライトを浴びて輝きながら演奏をするステージ上の久美子たちとは対照的に暗く音がない。直前まで流れていた音楽の一切が消えることによって場面間の繋がりが消えたように感じるこの場面転換に違和感を覚えた人もいるのではないかと思う。 なぜこのような違和感を覚えさせる演出をしたのか、という疑問がこの文章のはじまりにある論点だ。 久美子の中学時代の友人である「彼女」は作中に3度登場する。1度目は1話冒頭のダメ金獲得時、2度目は5話のサンライズフェスティバル本番直前、3度目は最終話の北宇治高校演奏中だ(厳密には最終話で麗奈の髪を結ぶシーンの直前にも少し登場しているが、このシーンは演奏中の場面への前フリだと思うのでこのシーン含め3度目としている)。 5話サンフェスの「彼女」 物語の