『売上高の表示額（グロスorネット）』会計や監査の話などなど。 監査法人で働いている公認会計士。会計・監査に関することを徒然に書いています。 ＡＳＢ（企業会計基準委員会）は、 3月18日のテーマ協議会より「情報サービス産業における会計処理」に関わる収益の認識および測定の問題について協議を始めたようです。 http://www.asb.or.jp/j_theme_advisory/minutes/20050318.html この問題は、売上高の計上額を総額（グロス）でおこなうのか、純額（ネット）でおこなうかということであります。イメージとしては、品物を仕入、在庫リスクを負った上で得意先に販売する取引の場合、販売額の総額で売上高を計上し、仲介のように間に入って収益が上がる場合は、その収益部分のみの純額で売上げを計上することになります。 しかし、実際には会社のビジネスモデルや状況から仲介に近い取引の場合でも、契約書や伝票等が通常の仕
