私が初めてミュージカルに出たのは実は2010年のことである。 当時動画の世界ではNo.1だったニコニコ動画初のリアル世界進出プロジェクトとして、『ニコニコミュージカル』というのが企画された。今や業界を席巻している2.5次元ミュージカルの生みの親片岡義朗氏を招聘してニコニコ動画の有名人を起用したミュージカルを作るという企画だ。 芝居ビジネスの難しい所は席数以上の売上をあげるのは難しいという事で、それを有料ネット配信でカバーしようということだった。第一弾となった私に当て書きされたミュージカル『クリスマスキャロル』はその脚本、音楽の完成度や他キャストの頑張りによってまあ第一弾としては概ね成功だったと思う。 ミュージカルの有料ネット配信は定着せずニコニコミュージカルも終わってしまったが、ニコニコ動画でのエンタメコンテンツの有料配信はいくつかの成功事例が出来てきて、よい刺激になったのだと思う。 それ