米ハーバード大のチームは、細胞を刺激しただけで作れる新しい万能細胞「STAP細胞」について、「ヒトでも作製した可能性がある」と明らかにした。STAP細胞特有の分化できる能力は確認していないという。チームはこの細胞を使った治療を目指しており、米食品医薬品局(FDA)への臨床研究の申請を計画している。 理化学研究所とSTAP細胞を初めて作製したチャールズ・バカンティ教授のチームで、理研の小保方(おぼかた)晴子さんの留学先。 チームの小島宏司准教授(呼吸器外科)によると、ヒトや羊でもマウスのときと同様の方法で細胞を刺激し、STAP細胞と同じ形や性質の細胞が得られているという。細胞内で働いている遺伝子などは調べておらず、STAP細胞だとの証明はできていない。専門の科学誌にも掲載されていない。