三井物産、元社員の循環取引を確認、売り上げ83億円 三井物産九州支社の元社員が、農業資材の循環取引に関与していたとの疑惑について、同社は3日、取引の事実を確認したと発表した。期間は2000年9月―2008年4月の7年半で、取引の売り上げとして合計82億9200万円、利益は約2億1900万円を計上していた。三井物産は刑事告訴を前提に警察と相談しており、元社員と取引関係者に損害賠償を求める予定という。 三井物産によると、元社員は2000年9月―2002年10月に子会社から出向した嘱託社員として、2002年11月―2006年4月には業務委託契約に基づく業務担当者として循環取引に関与した。また2006年5月以降は、本人が設立した会社が三井物産から業務を受託して取引を続けた。 循環取引の対象は、農地用の防犯器具、土壌改良剤、葉面散布剤などだった。元社員は、九州でこれら農業資材関係の仕事に長年従