※性的な話を含みます。あと、長い。 1 今日はいい朝やった。昨日の夜まで雨がふっとって、それが朝には快晴や。ぼくは冬の冷たさと乾燥が好きなんやけど、ほこりっぽいのもきらいでな。雨がぜんぶ流しさってくれて、それで、空がどこまでも青いんや。こんな朝は年に何度もないよ。できるだけたくさん空気吸いこみたいと思うし、そうやって満ち足りながら、出勤してきたんや。 そうしたら、街に近づいてきてな、これも珍しい光景やないんだけれどもな、歓楽街のきれいなおねーさんがタクシー待ちとかしとるんや。したら、ぼくそういうのの免疫ないから、ドギマギしてしてしまうし、思わず目が行ってしまうのです。あかん、さっきまでの清浄な気持ちはどこに行ってしもうたんや。まったく、そういうもんやな。 2 同い年の友だちに柴田くんいうのがいて、幼稚園のころやった。柴田くんには三つくらい上のお兄さんがいて、よく遊んどった。 ある日、ぼくの