おっさんというものはたいがいめんどくさい生き物だが、それにしても自分というものがつくづくめんどくさくなるときがある。若いやつと飲むと、だいたい私がおごるのだが、そんなときみんな自分で払います、割り勘にしましょうと言ってくれているのを押しとどめて、いいからここは俺が払うから、といって支払いをすませたあとで、みんなからごちそうさまでしたと言われたときに、ついつい、お金払わんと誰も遊んでくれへんからなあ、みたいなことを言ってしまう。 自分としてはたわいない冗談のつもりだが、そんなときの私は、さぞかしめんどくさい、うっとうしいおっさんになっていると思う。 この記事は有料記事です。 残り541文字(全文818文字)