出典:日経SYSTEMS 2012年8月号 pp.54-59 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 数週間ほどの短期間でシステム開発を依頼されることが増えてきた。従来の感覚で「無理だ」と断じるのは早計だ。新たなツールや手法を駆使し、素早くユーザーにシステムを届けよう。 ユーザーから急なシステム開発を要請されることが珍しくなくなった。FAXの送受信サービスを手掛けるトランザクトの大嶋ゆかり氏(カスタマー・サポート部 部長)は2012年3月「サービスの問い合わせが2週間後に急増することが予測され、急遽システムを新規開発する必要が生じた」と話す。また、酒類卸大手の日本酒類販売の石津秀信氏(情報物流本部 情報統括部 情報企画課 課長代理)は「ビジネス環境がめまぐるしく変わるので、平均で1日2件以上の追加開発依頼が来ている」という。 このような場合、従来は二つの対応が考