調査会社のノークリサーチは1月9日、中堅中小企業市場(SMB市場)の展望をまとめた「SMB短観」を発表した。2008年のSMB市場は、「ERP(統合基幹業務システム)パッケージの導入機運が再び高まる。一方で、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の採用は伸びない」と予測する。 ERPパッケージの導入機運が高まる理由について、ノークリサーチの伊嶋謙二社長は「2000年問題対応後の基幹系システム刷新と、内部統制強化が急務になっているため」と説明する。「システム自体のオープン化は進んでいるものの、データやアプリケーションが、業務別のぶつ切り状態になっている。アクセス権の制御や操作ログの収集ができないシステムも少なくない。早急に業務合理化や内部統制強化の実現するためには、ERPパッケージを採用するしか方法がない」と分析する。 同社調査によれば、SMB市場におけるERPパッケージの導入率は、年