3年経った現在もまた、東日本大震災、それに続くタイの水害等で生産が落ちています。本コラムの初期の記事(2008年10月16日~2009年7月2日)を読み返していただくと、お役に立つ部分があると思います。 その後、本流トヨタ方式の「土台にある哲学」について、「人間性尊重」「諸行無常」「共存共栄」「現地現物」という4項目に分けてお話ししてきました。今回から、トヨタ方式を支える2本柱の1つである「自働化」の話に入っていきます。(右の図) 安全は「品質」の中に含まれる 一般的には、現場管理ではまず「安全(S)」があり、その上に「品質(Q)」「原価(C)」「納期(D)」があるとされています。つまり、「S」「Q」「C」「D」の4要素から成り立っているというのが常識とされています。それなのに「本流トヨタ方式」ではなぜ2本柱なのでしょうか。 そもそも「安全」とは何を指すのか考えてみましょう。 「本流トヨタ