フィリピンのマニラ首都圏開発庁は30日、主要道路や公共施設などでの違法喫煙やポイ捨ての取り締まり強化に乗り出した。禁煙推進団体は、愛煙家のアキノ大統領にも「たばこをやめ禁煙キャンペーンの先頭に立って」と訴えている。世界禁煙デーを31日に控えた取り組み。 2003年にたばこ規制法が施行されて以降初めての大規模な取り締まり。規制法では公共施設やレストラン、ホテルなどでの喫煙が禁止された。違反者には初犯で500ペソ(約930円)の罰金が科せられ、払えない場合は8時間の社会奉仕活動が義務付けられた。常習者は罰金額が増えたり、禁錮刑などが科されたりする。 当局者によると、5月30日~6月は周知徹底を重視し、違反者に警告を出す。7月から拘束などの取り締まりを始める。(共同)