「大学に入ったらクラスにすごい女性がいて。高校時代、全国模試ではいつも上位に入ってその名を轟かせていましたから、私も名前だけは知っていたのですが・・・・・・」 「決して人の顔色をうかがったり、媚びたりしないし、一切の偏見を持たない。手垢にまみれていない、自分の言葉でパシッという。平塚らいてう先生のような人だと思いました」 「あるとき彼女が私のことを『未知数の女の子』と評してくれたことがあって、それがうれしくて、うれしくて」 若き日の福島党首を喜ばせたその才媛は、当時まだ女性は数少なかった、中央省庁でのキャリア官僚の道を進んだ。 九州の雄、ラ・サール中学・高校で30年以上にわたって英語を教えている栫井秀雲教諭は、ある生徒のことが忘れられないという。 「竹内隆正くんという生徒がいて、彼は全校模試で1位もとったし、上位の常連だった。入学した東大でも、『竹内はどいつだ』と噂になっていたらしいですよ