米国土木学会の報告によれば、米国では何千もの橋が「構造的欠陥」を抱えている。26日に崩落したフランシス・スコット・キー橋がその一つだった証拠はないが、整備された橋でも貨物船が衝突すれば崩落の恐れがあると専門家は考えている。(PHOTOGRAPH BY TASOS KATOPODIS/GETTY IMAGES) ボルティモアのフランシス・スコット・キー橋が崩落した事故は、老朽化した橋を維持する資金と動機が不足しているという米国のインフラの難題を浮き彫りにしたと専門家は考えている。 ボルティモアの橋は「古くて信頼性の高いインフラであり、ほぼすべての状況下で、あと20〜30年は持ちこたえるはずでした」と米ノースウェスタン大学マコーミック工学院のジョセフ・L・ショーファー社会環境工学名誉教授は話す。「ただし、主要な橋脚を引き抜いたら、橋を救う方法はありません」 ショーファー氏によれば、ボルティモア
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