病状が悪化した生後7カ月の長男に医療機関で治療を受けさせず、死亡させたとして、福岡県警は13日、いずれも宗教団体職員で福岡市東区唐原4丁目の高月秀雄(32)、妻の邦子(30)の両容疑者を殺人容疑で逮捕し、発表した。 県警によると、両容疑者は勤務先の宗教団体の信者として団体の提唱する健康法で長男が回復すると信じていたという。調べに対し、「結果的に病院へ運ぶ判断が遅れ、見殺しにしてしまった。後悔している」と供述。明確な殺意は認めていないが、県警は必要な治療を受けさせない虐待(医療ネグレクト)による殺人と判断した。 両容疑者は昨年10月9日午後8時ごろ、長男嘉彦ちゃん(当時7カ月)がアトピー性皮膚炎などの悪化で細菌に感染して重体となり、死亡する危険があることを認識しながら、適切な治療を受けさせずに放置し、自宅で敗血症により死亡させた疑いが持たれている。秀雄容疑者が119番通報し、搬送先の病院