読んだ本の要約。要約をめざしていますが、自分のための記録なので主観のバイアスがはいることもあるかとおもいます。 認知神経科学者ラマチャンドラン夫妻がScientific American Mindに連載中の「Illusions」の全30話を1冊にまとめたアンソロジー。第21話「3Dの錯覚」のみ視覚神経科学が専門のS.L.マクニックとS.マネチネス=コンデ。 錯覚とは実在する対象の「真の」性質とは異なる近くのこと、対象の性質の何を「真」とするかという認識しだいでどんな現象でも錯覚扱いにすることができる。一方知覚の方は知的修正を受け付けない。目の錯覚だと教えてもらっても錯覚図形の見え方は変更できない。 ラマチャンドラン夫妻は身体図式というそれまで錯覚研究者が扱ってこなかった現象をテーマに加え臨床的な鷹揚に言及している。錯覚研究が実際の役にたったわけである。 監修者の立命館大学文学部心理学専攻教