市街地であったマンホールトイレの設置訓練=7月、東京都千代田区、同区提供防災訓練で参加者が災害用トイレの設置を試みた=千葉県浦安市 【岡戸佑樹】災害時に仮設トイレになる「マンホールトイレ」が売れている。東日本大震災から11日で1年7カ月。災害時の対応に意識が高まり、民間マンションや公園、学校で導入が進む。 東京都江戸川区で来年6月に完成する9階建てマンションには、マンホールトイレ1基を置く。販売会社は「震災で対応ができるよう導入した」。今後、建てるマンションにも取り入れるという。 マンホールトイレは、断水で水洗トイレが使えない場合、下水のマンホールを簡易便座で覆って周りをテントで囲み、個室トイレとして活用する。値段は1基20万円前後が主流で、足腰の弱いお年寄りが使える洋式タイプもある。 メーカーの「コトブキ」(東京)によると、マンホールトイレの昨年の売り上げは61基で前年の約3倍。