チェーン薬局で薬剤師資格のない事務員が患者の薬を作っていた実態が明らかになった。薬を処方される患者への背信行為ともいえる無資格調剤。発覚することはほとんどないが、この薬局にとどまることではないようだ。 今回問題となったファーマライズ社の首都圏の薬局は、総合病院から道路を挟んだ徒歩1分の住宅街にある。店に入ると、正面に処方箋(せん)の受付があり、右側に薬を受け取るカウンター、その奥にガラス張りの調剤室がある。関係者によると、薬剤師4人、事務員2、3人が働いていた。 朝日新聞が入手した録音記録には、薬剤師と事務員の生々しいやりとりが残されていた。 昨年12月5日、薬剤師から塗り薬を混ぜて作るよう指示された事務員。戸惑いながら薬剤師に相談する。 「私、これ混ぜられる自信ないんですけど」 「硬いほうに、軟らかいのをちょっとずつ混ぜて」 「ちょっと見ていただいていいですか」 「はい、オッ… こちらは