寒い冬に体が温まる鍋やすき焼きの具材として人気のシイタケ。北海道はその一大産地です。ただ、近年は生産量が大きく減少しているのをご存じでしょうか。2021年の生産量は5631トン。直近5年でピークだった2017年と比べて3割近く減っており、マイタケやナメコといった他のキノコ類と比べて落ち込みが顕著です。今回はシイタケ生産の現場を訪ね、生産減少の背景を探りました。(経済部 高橋智也) 「おいしいシイタケには繊細な温度管理が重要です。ほんの数度の違いで生育に大きな影響を及ぼします」。2023年12月に取材に訪れた札幌市清田区の農園「清田しいたけファーム」。代表の嶋川正洋さんが、ビニールハウス内でシイタケの生育状況を確認しながら教えてくれました。