まず結論から言うと、手術の同意書については法的根拠が無いということがわかった。また、同意書を書いたからといって、仮に医療ミスが発覚した際に損害賠償請求が出来ないということも判明した。 そもそも手術同意書について調べたのには理由がある。私が担当している生活保護受給者Mさんが胃潰瘍で病院に緊急搬送されたのが始まりだ。Mさんはしゃべることも食べることも出来ず、ただ目が開いている状態で、すぐに輸血と手術が必要な状態だった。筆者はMさんの入院にかかる保護費の基準変更などの手続き取りかかろうとしていたところで、術後の経過を見てから処理をしようと考えていた矢先、病院のSW(ソーシャルワーカー)からMさんの手術が出来ないという連絡が来た。 曰く、Mさんの代わりに誰か手術の同意書を書いてくれないと手術が出来ないと言うのだ。そんなバカな!と思った。Mさんに今すぐ手術が必要なのは明らかだったが、SWは誰か親族か