しかし、純粋に作品そのもの出来をかんがえてみれば特に見るべきものはないことも事実。だから効率をかんがえるなら、一定以下の品質の作品、特に好きではない作品はどんどん切っていくのが能率的だと思う。 こういう態度は昔のオタクの価値観でいえば「薄い」とか「ぬるい」という評価に落ち着きかねない。 しかし、ひとつのジャンルを「濃く」あるいは「深く」きわめようとするなら、効率を犠牲にせざるをえない。 ようするにたいしておもしろくもない作品まで見る必要があるのである。これはもう、純粋な趣味というよりもお勉強に近いものがある。 単純におもしろいものが見たいだけなら、作品選定の水準は高く設定したほうがいいだろう。そのかわりジャンルの幅を広げてみる。 現在、オタク的と評される作品はじつに多岐にわたっているので、それぞれのジャンルの上位3%くらいだけたのしむようにすればいい。 濃くも深くもない、しかし広く豊かなつ