Hermann Hesse (ヘルマン・ヘッセ)ドイツの作家。南西ドイツの静かな田舎町に生まれた。その85年の悩み多き生涯の中で、おびただしい数の作品を残したが、一貫して「内面への道」を追求しつづけた。作品として『シッダールタ』『車輪の下』『デミアン』『荒野の狼』『ナルチスとゴルトムント』など。時代や名前は違ってもそこには常に「一人の主人公」しかいない。人生の中で出会う人物・出来事、それを通して、いかなる変化が生じたか。「いかにして私自身に到達することができたか、いかにしてより深い自己を発見しうるか。」こうした問いに取り組みつづけた魂の記録として、時代を超えて、静かに読みつがれる作家である(1877-1962) ・過ちも失敗も多かった。だが…後悔する余地はない。 ・私が人生を諦めて、自分一個の幸不幸などはどうでもよいと悟って以来、 少なくとも人生は、私にやさしくしてくれるようになった。