前回(→ http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110603 )の続き。 今回は、玉の安全度についての考察。 ■ 玉の安全度とは? 玉周辺に金や銀などの駒がたくさんあるほうが「玉は固い」と言われる。 対して、玉の退路が確保されているほうが良いとも言われる。これは「玉の広さ」である。 つまり玉の安全度を見極めるためには、固さ(玉周辺に駒が密集していること)と広さ(玉の退路があること)という一見すると相反する二つの概念が必要になる。 従来の将棋の入門書などではこの二つの概念が相反しているため、うまく言語化できておらず、それゆえ、「優秀な囲い」(矢倉囲い・舟囲い・美濃囲いetc…)をサンプルとして提示されるに留まることが多かった。 しかしそのような代表的な囲い以外の形や、囲う前段階の形については評価軸が与えられていないため、初心者はそれらの形が良いのか悪いのかを判断で